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おそらくあなたはこれからドローンを購入し、空撮を楽しもうといろいろな計画を練っているのかもしれません。

あるいはすでに購入したのですが練習場の確保などの件で思うように上達しないことに苛立ちを覚えているのかもしれません。

ドローンは注目度は高いのですが出始めの産業なので情報もほかの産業に比べて多くはありません。

にもかかわらず毎日のように”ドローンを無許可で飛行!検挙”のようなニュースが出ますのでユーザーとしてはどのようなことに気を付けてどのようにドローンライフを進めるべきかが不透明だというストレスを抱えているのではないでしょうか。

私は自分自身でもドローンを操縦するユーザーで(PHANTOM3 PROFESSIONAL)、かつ、行政書士として全国のユーザーから航空法の許可取得を依頼される立場です。

そのためこれからドローンを始めようとする人がどのようなことに悩み、どのようなことに気を付けるべきかを深く理解しています。

そこでここではあなたがこれからドローンを始めるにあたってのおさえるべきポイントと実際に購入して飛行をさせるまでの手順を完璧に説明したいと思います。

大変にボリュームの大きな記事ですが、あなたがドローンを始める前に読み込むことで最短かつ安全に上達することを約束します。

 

ドローン空撮の検討

ドローンはおもちゃではない

まず最初に堅苦しい話で申し訳ありませんが、この部分をとらえ違えますと最悪な場合事故を起こす可能性がありますのであえて紹介します。

よく「ホビードローン」「トイドローン」という言葉があります。趣味のドローン、おもちゃのドローンという意味ですが、この言葉が独り歩きをしているので”ドローン=おもちゃ”というイメージの人も多いと思います。

経験者であればわかると思いますが、実際にドローンを飛行させていると「どんなもんだ」と寄ってくる人がたくさんいて、その人たちの認識は「高価なおもちゃを楽しんでいるなあ」程度のものです。

たしかにドローンはスティック操作で自由自在に空中を飛び回りますのでゲーム感覚の延長線のようにとらえる気持ちもわかります。

しかし、ドローンはある程度の価格のものはプロペラも機体もしっかりした構造なので人に激突すれば簡単に傷を負わせてしまう危険な一面もあります。

そのためユーザーであるあなたにはぜひドローン=おもちゃという認識は持たずに、可能性の塊のようなものだけど、同時に危険もはらんでいるものだという認識を持ってほしいのです。

 

ドローンの価格

では、まずはあなたがこれからドローンを購入するにあたっていくらくらいで始めることができるのかを見てみましょう。

ドローンはいわゆる屋内練習用のホビードローンであれば5000円~10000円前後で購入できます。

ホビードローンと言っても中にはしっかりとした空撮ができて屋外でも十分に対応できるものがありますし、操作もモード1、モード2であれば国内のドローンのほとんどすべてに対応できますのでお勧めです。

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上の写真は私ももっているジーフォース社のX4HDです。9000円前後ですべてそろっていますし、最初の一歩としては最適だと自信を持ってお勧めできます。

ちなみに僕はこのミニドローンを海で操縦していきなり海ポチャしています。

その時のレポートは

ドローンが海に落ちた|浜辺での飛行はやめたほうがいい理由

をご覧ください。

 

 

本格的なドローンとなると、ある程度の高品質を求めるとなるとやはりPHANTOMシリーズなどの高級機がおすすめです。

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上の写真はDJI社のPHANTOM3professionalです。僕はまずはX4HDで操縦に慣れ、1か月後くらいにPHANTOM3を始めて操縦しました。

PHANTOMシリーズは安いもので7~8万円から、最新シリーズだと20万円弱を考えればいいと思います。

さらに高級な機種ですとINSPIREといって40万円前後もするものもありますが、これは最初から購入するにはハードルが高すぎますのでここでは飛ばします。

 

機体以外に必要なもの

前述したように、ホビードローンですと10000円以内、高級機だと10万円~20万円以内でそろえられると説明しました。

しかし、特に高級機ですと機体以外の購入だけではダメなこともありますのでここで検討してみましょう。

たとえばDJI社のPHANTOMシリーズは機体を購入すると本体とプロポ(操縦機)はついてきますが、これだけでは操縦できません。

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上の写真のようにプロポにつけるスマホやタブレットが別途必要になります。

あなたのお持ちの携帯がiPHONEであればそのまま使えますが、その他の携帯ですと対応していないこともあります。

ちなみに私の場合はエクスペリアだったので対応していませんでした。そのためiPad-miniを別途購入しました。

あなたが対応するスマホやタブレットをお持ちでない場合はそれらのために3~4万円程の出費が必要になります。

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また、基本的にPHANTOMシリーズは屋外で飛行させるものですので持ち運びのケースが必要です。

上の画像はPHANTOM3を購入したときのパッケージですが、しっかりとしていて持ち運びの手持ちがついています。

無理やりこのケースを使うのもできなくはないですが、ふつうは持ち運び用のバッグやケースを購入します。これも1万円~3万円はかかりますので予め念頭に置いておきましょう。

ホビードローンの場合は室内で使う分にはパッケージ購入のみで問題ないと考えていいでしょう。

 

ドローンでできること

では、ドローンを購入してできることを考えてみましょう。

一つ目はもちろん空撮です。最初は趣味レベルであったとしても驚くくらいに美しい画像を撮影できるでしょう。

画像であればSNS、動画であればYOUTUBEにアップロードすることであなたのページはぐっと魅力が増します。

動画サイトでのマネタイズを考えている場合にも有効です。ドローンの動画は集客力がありますのでクリック連動型のアフィリエイトにはなじみやすいと考えられます。

趣味のレベルを超えていけば依頼空撮も考えられます。企業や個人からの依頼でドローン映像や場合によってはPV作成の依頼も見込めます。

まだできたばかりの分野ですので全体的に技術や経験の蓄積が浅いうちに参入するのも有効な手段でしょう。

脱線しますが、これら以外にも屋外ソーラーパネルのメンテナンスや建設業であればi-Constluctionの導入により測量に使用することになります。

特殊な機体であれば農薬散布や山間部などにモノを運ぶ手段としても期待されています。

 

ドローンの許可・免許

2015年12月の航空法改正

ドローンは大変に高性能なものではありますが、同時に事故・事件が起きた場合のリスクも考慮しなければなりません。

記憶にある方も多いと思いますが、首相官邸にドローンが落下した事件が2015年4月にありました。

そのころはドローンを規制する法律がなかったため、「どこを飛ばしてもいいじゃないか」と拡大解釈した犯人が政治的な意図を込めて首相官邸にドローンを落下させたのです。

その事件を受けて法整備が進み、2015年の12月に改正航空法が施行されドローンを飛行させる場合は許可・承認制に移行したのです。

 

許可制度のガイドライン

では、この許可制度とはどのようなものでしょうか?簡単に説明しましょう。

改正航空法によってドローンを飛行させる場合、

①高度150メートル以上の飛行

②空港付近の飛行

③人口集中地区の飛行

以上の3つを禁止にして、もし飛行させる場合は許可を得る必要があることになりました。

さらに、許可ではありませんが、類似する”承認”というカテゴリーを設けて

①人及び物件から30メートル離すことのできない飛行

②催し物付近の飛行

③夜間飛行

目視外飛行

⑤危険物の輸送

⑥物件投下

これらの6つは飛行をする際のルールとして定め、承認を得なければ飛行できません。

これによって、意図的に無許可で飛行させようとしない限り対策を立てなければ事実上許可や承認なくして飛行させることはできなくなりました。

 

許可承認のカテゴリー

許可

堅苦しい話になりますが、ドローンを安全に飛行させるためには最低限航空法の知識は必要になります。

ここでは、許可と承認の各カテゴリーを見てみましょう。

まずは許可になります。行政法学上、”許可”は国民全員に禁止にして、要件を満たして申請したものにその行為ができるようにすることを言います。

 

空港付近・150メートル以上の飛行

空港付近のエリアは飛行機が安全に運航できることが一番大きな目的になります。

そのためドローンを飛行させるのは高度制限があって、進入表面や円錐表面などで規制があります。

さらに、150メートル以上の空域は一般的に禁止されています。飛行機やヘリコプターの活動領域でありますし、高度が上がれば上がるほど制御不能になった時のリスクが拡大します。

この二つに関しては、許可申請の窓口は所轄の空港事務所になります。

 

人口集中地区の飛行

ドローンの規制の目的は安全の確保です。そのため人口集中地区での飛行は落下したときのリスクなどを考慮して禁止されています。

人口集中地区での飛行をさせたい場合はプロペラガードなどの衝突時の衝撃緩和の対策をしたうえで申請をすることになります。

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人口集中地区についてはインターネットで簡単に調べることができます。

こちらをクリックすると↑の画像にリンクします。

上の赤枠の検索窓で飛行させたいエリアを入力するとそちらに飛びます。

画像のように赤く塗りつぶされているエリアは人口集中地区ですので許可なくして飛行させることはできません。

 

 

承認

これまでのカテゴリーは”許可”ですが、これからは”承認”というカテゴリーンになります。

承認は許可と違って「こういうルールを守ってください。守れない場合は承認を得てください」というやや緩い意味合いに聞こえます。

しかし罰則は許可と全く同じなので実質的に許可と同じだと思っていいでしょう。

 

人及び物件から30メートル離すことのできない飛行

ドローンは操縦者とその関係者以外を第三者と区別しています。

そして第三者とそのモノとの距離を最低30メートル離して飛行してほしいというルールを設け、離すことのできない場合は承認を得る必要があります。

都心部であれば30メートル離すなんて不可能なので、場所を選んで飛行させない限りこの承認は必要でしょう。

詳しくは

ドローン空撮は30メートル離すべき!「人及び物件とは」?

をご覧ください。

 

夜間飛行・目視外飛行

夜間飛行は昼間の飛行よりも難易度が上がりますのでリスクヘッジを考えて承認制になっています。

同様にFPVなどをつかった目視外飛行も技術が必要ですので承認制です。

詳しくはここでは省きますが、夜間飛行の場合はドローンに灯火の設備を設け、目視外飛行はカメラとモニターでの視認を証明することになります。

さらに、承認までには屋内での練習が必要です。

目視外飛行については、

ドローンの目視外飛行とは?勘違いの多いポイントを完全解説

をご覧ください。

 

催し物の付近の飛行

催し物付近の飛行は、たとえば花火大会やスポーツ大会、学校行事などですが、これらをドローンで空撮したいというリクエストは大変多くいただきます。

最近ですと結婚式の思い出に撮っておこうとドローンを使うことも増えてきました。このケースは今後も増え続けるでしょう。

せっかくのイベントなのでいい映像を残しておきたいと願うのはもっともなことですし、ドローン映像はぜひとも残しておきたいところでしょう。

ただし催し物は多くの人が集まるため事故発生時の想定被害が拡大しますので承認制となっています。

催し物付近の飛行は後述しますが包括申請できませのでその都度個別に申請することになります。

 

催し物付近の飛行については姉妹サイト ドローン許可申請.com内の

ドローン飛行許可|催し物の空撮許可取得のポイント

を参考にしてください。

 

物件投下・危険物の輸送

危険物とは毒薬や爆発物です。

このカテゴリーで一番押さえるべきは農薬散布でしょう。

農薬はもちろん危険物ですし、それを噴霧するのは物件投下に該当します。

この許可申請は一般的な空撮よりも難易度が高く、さらに農薬散布は時期や経路を指定できませんので個別申請には適さない性質があります。

さらに農薬散布のドローンは機体が認可されていませんので申請書類も多くなります。

このページは空撮にフォーカスしていますので省略します。

 

農薬散布については

ドローン飛行 農薬散布の許可取得のポイント

を参考にしてください。

 

許可取得の難易度は?

私の職業は行政書士という法律職で、特にドローンの根拠法である航空法が得意で全国からドローンの許可申請の依頼をいただいています。

多くの依頼をいただいていますので経験値から説明することができるのですが、ドローンの許可申請は行政書士に依頼しなくてもしっかりと準備をすれば必ず取得することができるレベルの難易度です。

おそらくこのページ以外の情報も見たことがある人も多いと思います。中には難易度が高くてあきらめたという話もあるかと思いますが、ふつうにパソコンが使えて簡単な画像編集ができれば少なくとも申請まではこぎつけます。

これは失礼な言い方になってしまうかもしれませんが、申請をあきらめてしまった人の多くはあまり準備もしないで自己流で申請していることが多いように感じます。

 

許可申請の流れは?

では、具体的に申請書の書き方を紹介する前に、許可までの流れを見てみましょう。

許可申請は、国土交通大臣もしくは空港事務所に申請を出します。ほとんどの人は国土交通大臣の許可になりますので、窓口は国土交通省航空局になります。

申請書の原案を作成しましたら、国土交通省航空局にメールを送り、まずは書類の不備や矛盾がないかの審査になります。

ほとんどにひとはまずここでつまずきます。担当者も仕事ですからなあなあに審査することはあり得ません。

細かい文言の使いまわしや誤字は当然指摘されますし、最悪な場合法令違反の申請をすることもありますのでその場合は却下されます。

 

メールで何度かやり取りをし、書類に不備がない状態になった段階で本審査に移行します。本審査に移行すればほぼ許可になると思っていいでしょう。

国土交通省のページでは「飛行の10日前までに申請してください」となっていますが、これは本審査に移行できる書類の場合であって予備審査で返される申請は含みません。

そのため初めて申請する場合はまず10日間で許可になるということはありませんのであらかじめ認識しておきましょう。

 

申請書の書き方は

自分でやる!ドローン許可申請

をご覧ください。

 

申請する

前述の”自分でやるドローン許可申請”の申請書はDJI社のものですので記載は最小限度で済むようになっています。

とはいえこれだけのボリュームがありますので未認可機ですと難易度は何倍にも膨れ上がります。

申請書はできればPDFファイルにひとまとめにして担当官が審査しやすいように順番に気を付け、原案をメールで送りましょう。

自己流の申請書ですとほぼ間違いなく突き返されます。「とりあえず送ってみて、担当者に指摘を受けたところを直していけばいいだろう」ではあまりにも無遠慮すぎます。

担当者の気持ちになればそんな態度では審査したくもなくなりますが、仕事ですからやらなければなりません。

そういう申請書に向き合う時間が増えると上質な申請書に向き合う時間が遅れて全体の審査時間が遅れてしまいますので必ず完成度をあげて申請しましょう。

 

ドローンの飛行

練習場の確保

ドローンを購入したばかりですと、練習場の確保に苦労する人は多いと思います。

無許可の状態ですと、まず人口集中地区は避けなければなりませんし、人及び物件から30メートル離さないと飛行させることはできません。

そのためいざ練習しようと思っても場所と飛行のさせ方に気を付けなければならないのです。

僕の場合は自宅が東京都港区なので最初のころは千葉県や神奈川県まで足を延ばしていろいろな場所を試しました。

幸いなことに千葉県富津市にいい練習場所があることを見つけて(これは秘密)そこで10時間以上の練習をすることができました。

そこは海もあるし、斜面の撮影も大変に魅力的なものが撮れます。さらに人がほとんどいないので周囲を気にせずに飛行させることができます。

予備のバッテリーが4個ありますので1回で1時間ほどフライトできます(15分×4個)。結構集中するので終わることにはくたくたでしたが技術が上がることが実感できる喜びがありました。

あなたも都心部に住んでいるのであれば練習場に関しては必ず戸惑うことになると思いますが、粘り強く探してください。

 

飛行の訓練

飛行の訓練に関しては、これは絶対にお勧めですがいきなりファントムとかの高級機を操縦するのではなく、まずはミニドローンで室内で飛行させましょう。

ミニドローンを選ぶときにできればスティック操作がモード1を選びましょう。

モード1は日本国内で流通しているドローンはたいていカバーしています。DJI社のものももちろん対応しています。

操作そのものはミニドローンのほうが難しいので、これで慣れればはっきり言ってファントムとかの操作は簡単に感じるでしょう。

僕の場合は最初は壁や天井に激突し、そのうえで足に当たって腿を切ってしまうという笑えないデビューでした。

しかし、1か月くらいするとホバリングから室内を旋回し、自由自在に操れるようになります。

その後に近所の駐車場に移動して慣らしていきました。この期間がなくていきなりファントムを操縦していたと思うとぞっとします。

一般的なイメージですと、1週間に3~4回練習するとしてミニドローンで1か月、その後はファントムであれば4~5回練習すればある程度の感触を得られると思います。

 

まとめ

ドローンを購入する目的は人それぞれだと思いますが、共通しているのは誰だって失敗はしたくないということです。

失敗するとは、たとえばドローンの操作ができずに諦めることも失敗ですし、違法飛行をやって検挙されたりするわかりやすい失敗もあります。

このページをここまで読んだなたは大変に深い興味をお持ちだと思いますので、まず第一段階はクリアーしたと思っていいでしょう。

是から購入するか、あるいはすでに購入してしばらくたっているかはわかりませんが、このページを読んだことで取り返しのつかない失敗を避けることができたのであれば幸いです。

 

ドローンは操縦すればわかりますが、社会の注目度は大変に高く、興味本位で近づいてくる人がたくさんいます。

これは、もちろん興味もあるとは思いますが、同時に”得体のしれないもの”でもあるのです。この現実を知らないと必ず他者との衝突が起こります。

まだ出始めの産業でありながら、将来性と有益性を期待されているのでどう接していいかわからない人がほとんどですから、仕方がないと思います。

あなたが周囲の人に、ドローンにいいイメージを持ってもらうか、悪いイメージ持ってもらうかでドローンの未来は変わってくるかもしれません。

ぜひ、健全なドローンライフを送ってください。

監修

行政書士として年間300件以上の許認可・民事案件の依頼を受ける。
ドローンの許可・承認の取得は制度発足時から常に業界をリードし、実績と経験で他の事務所を圧倒する。
自身もドローンのユーザー(PHANTOM3 PROFESSIONAL)
行政書士 前場亮事務所
107-0052 東京都港区赤坂9‐1‐7 赤坂レジデンシャル534
tel 03-6679-2278(許認可)

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