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初めての方はドローンの免許・許可ガイドをぜひお読みください。

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2016年10月4日更新

ドローン許可申請において間違いなく難易度が一番高く、いわゆる申請のヤマ場はこのマニュアル作成でした。

しかし2016年9月ころから申請書の手引きに変更があり、一般的な普及型のドローンであれば国土交通省航空局のマニュアルを使用することで事実上マニュアルの作成が不要になりました。

詳しくは姉妹サイト ドローン空撮ノート”ドローン許可申請が簡略化?今までの申請書との比較を解説!”をご覧ください。

 

以下、更新前の記事です。

 

ドローン飛行の許可申請において、ヤマ場はなんといってもマニュアル作成だろう。しかし、ここまで読みこんだあなたからすればクリアーできるかもしれない。
実際には完璧なマニュアルを作成したと思っても、ほぼ間違いなく国土交通省から補正を受けることになる。あなたの予想以上に担当官は隅々までチェックしていることをまずは受け入れよう。

 

ここでは、一般的な飛行マニュアルの作成を紹介したいと思う。個別具体的には随時情報を紹介したいと思うのでしばらく待ってほしい。

 

国土交通省が個別具体的に飛行マニュアルを公開している。こちらのページも合わせて参考にしてほしい。

 

アイコン 目正直な話、飛行マニュアルに関しては行政書士でも難易度は高く、ここに記載のものだと基本的すぎてしまい、少なくとも包括申請では太刀打ちできないかもしれない。そのためこのマニュアルは最低限の記載だととらえたほうが無難だろう。

 

ドローン飛行のマニュアル作成

まずは全体像を知ろう

ドローン飛行のマニュアル作成は様々なパターンがあるがせんじつめれば

①ドローンの点検・整備

②操縦者の順守事項

③統治面の確認事項

この3つをきめ細かく記載することが基本となっている。

国土交通省の記載事例を見てもらえれば理解度が高いひとならば理解できるかもしれないが、ふつうの感覚であればボリュームがありすぎて全体像すら理解できないだろう。

もちろん私も最初は記載事例をもとにマニュアルを作成したのだが、新しい案件についてはいくらやってもどこかしら指摘を受けることになる。

そのため自分なりに精いっぱい作成し、指摘を受けたうえで修正するというのが現実的といえるだろう。

もちろん、「個別的に指摘を受ける」だけでもしっかりとした体裁を整えなくてはならない。何度も繰り返すが国土交通省の担当官は少ない人数で多数の申請書を扱っているのでまずは体裁を整えないと真正面から向き合ってもらえないのだ。

これに関しては「不親切だ」とか「もっと丁寧に教えてくれ」と思う人もいるかもしれないが、私は限られた予算内で平等に接するためには仕方のないことだと思う。

では、早速マニュアルを見てみよう。

 

1 無人飛行機の点検・整備
1-1 機体の点検・整備の方法
(1)飛行前の点検
飛行前には、以下の点について機体の点検を行う。
・各機器は確実に取り付けられているか
・モーターの異音はあるか
・プロペラに傷やゆがみはあるか
・バッテリーの充電量は十分か
(2)飛行後の点検
・機体にゴミ等の付着はないか
・ネジのゆるみはあるか
・モーターやバッテリーの異常な発熱はないか
(3)20時間の飛行毎に、以下の事項について無人航空機の点検を実施する。
・交換の必要な部品はあるか
・ネジのゆるみはあるか
・プロペラに傷やゆがみはないか
・フレームのゆがみがあるか
1-2 点検・整備の記録
1-1(3)に定める20時間の飛行毎に無人航空機の点検・整備を行った際に
は、 「無人航空機の点検・整備記録」(様式1)により、点検・整備を実施した者がそ
の実施記録を作成し、電子データにより管理する。

 

まずはドローンの点検事項の確認を記載する。ここに関してはほとんどコピペで大丈夫だろう(このサイトはあえてコピープロテクトをしている。できれば理解度を深める目的で手打ちをしてほしい)。

ドローンは高性能だが、同時に大変に危険なものなので性能面を担保するための点検は欠かせない。そこを最初にマニュアルに記載しよう。

 

2 無人航空機を操縦させる者の訓練及び順守事項
2-1 基本的な操縦技量の習得
飛行安定装置が装備されていないdji社製の機体PHANTOM3を活用し、ケーブルを装着した状態で、プロポの操作に慣れるため、以下の内容の操作が容易にできるようになるまで10 時間以上の操縦練習を実施する。なお、操縦練習の際には、十分な経験を有する者の監督の下に行うものとする。

 項  目  内  容
 離着陸  操縦者から3m離れた位置で、3mの高さまで離陸し、指定の
範囲内に着陸すること。
この飛行を5回連続して安定して行うことができること。
 ホバリング  飛行させる者の目線の高さにおいて、一定時間の間、ホバリン
グにより指定された範囲内(半径1mの範囲内)にとどまるこ
とができること。
 左右方向の移動  指定された離陸地点から、左右方向に20m離れた着陸地点に
移動し、着陸することができること。
この飛行を5回連続して安定して行うことができること。
 前後方向の移動  指定された離陸地点から、前後方向に20m離れた着陸地点に
移動し、着陸することができること。
この飛行を5回連続して安定して行うことができること。
 水平面内での飛行  一定の高さを維持したまま、指定された地点を順番に移動する
ことができること。
この飛行を5回連続して安定して行うことができること。

2-2 業務を実施するために必要な操縦技量の習得
飛行安定装置が装備されていないdji社製の機体PHANTOM3を活用し、基礎的な操縦技量を習得した上で、以下の内容の操作が可能となるよう操縦練習を実施する。

 項  目  内  容
 対面飛行  対面飛行により、左右方向の移動、前後方向の移動、水平面内
での飛行を円滑に実施できるようにすること。
 飛行の組合  操縦者から10m離れた地点で、水平飛行と上昇・下降を組み
合わせて飛行を5回連続して安定して行うことができること。
 8の字飛行  8の字飛行を5回連続して安定して行うことができること。

2-3 操縦技量の維持
・月に4回のペースで、自社グラウンドにて、操縦練習を行う。
・その他、ラジコンヘリシミュレータを活用し、プロポ操作の向上に励む。
2-4 夜間における操縦練習
夜間においても、2-2に掲げる操作が安定して行えるよう、屋内にて練習を行
う。
2-5 目視外飛行における操縦練習
目視外飛行においても、2-2に掲げる操作が安定して行えるよう、屋内にて練習
を行う。
2-6 飛行記録の作成
無人航空機を飛行させた際には、次の「無人航空機の飛行記録」(様式2)によ
り、その飛行記録を作成する。
2-7 無人航空機を飛行させる者が遵守しなければならない事項
(1)第三者に対する危害を防止するため、第三者の上空で無人航空機を飛行させ
ない。
(2)飛行前に、気象、機体の状況及び飛行経路について、安全に飛行できる状態
であることを確認する。
(3)5m/s以上の突風が発生するなど、無人航空機を安全に飛行させることが
できなくなるような不測の事態が発生した場合には即時に飛行を中止する。
(4)衝突や後方乱気流による影響等を避けるため、航空機には接近しない。
(5)酒精飲料等の影響により、無人航空機を正常に飛行させることができないお
それがある間は、飛行させない。
(6)飛行の危険を生じるおそれがある区域の上空での飛行は行わない。
(7)不必要な低空飛行、高調音を発する飛行、急降下など、他人に迷惑を及ぼす
ような飛行を行わない。
(8)物件のつり下げ又は曳航は行わない。
(9)無人航空機の飛行の安全を確保するため、製造事業者が定める取扱説明書に
従い、定期的に機体の点検・整備を行うとともに、点検・整備記録を作成す
る。
(10)無人航空機を飛行させる際は、次に掲げる飛行に関する事項を記録し、電
子的に記録を管理する。
・飛行年月日
・無人航空機を飛行させる者の氏名
・無人航空機の名称
・飛行の概要(飛行目的及び内容)
・離陸場所及び離陸時刻
・着陸場所及び着陸時刻
・飛行時間
・無人航空機の飛行の安全に影響のあった事項(ヒヤリ・ハット等)
(11)無人航空機の飛行による人の死傷、第三者の物件の損傷、飛行時における
機体の紛失又は航空機との衝突若しくは接近事案が発生した場合には、次に掲
げる事項を速やかに、許可等を行った国土交通省航空局安全部運航安全課又は
空港事務所まで報告する。なお、夜間等の執務時間外における報告について
は、24 時間運用されている最寄りの空港事務所に電話で連絡を行う。
・無人航空機の飛行に係る許可等の年月日及び番号
・無人航空機を飛行させた者の氏名
・事故等の発生した日時及び場所
・無人航空機の名称
・無人航空機の事故等の概要
・その他参考となる事項
(12)飛行の際には、無人航空機を飛行させる者は許可書又は承認書の原本又は
写しを携行する。

ここで注意してもらいたいのが2-4と2-5だ。

たとえば農薬散布なのに夜間飛行を入れてしまったり、目視での空撮なのに目視外飛行の項目を入れるのは矛盾を指摘されてしまう。

また、取得しようとする許可・承認によって追加基準は違うのでそれに合わせてマニュアルを作成することになる。そのためここはコピペではダメだ。

 

3 安全を確認するために必要な体制
3-1 無人航空機を飛行させる際の基本的な体制
・場所の確保・周辺状況を十分に確認し、第三者の上空では飛行させない。
・風速5m/s以上の状態では飛行させない。
・雨の場合や雨になりそうな場合は飛行させない。
・ヘリコプターなどの離発着が行われ、航行中の航空機に衝突する可能性があるよう
な場所では飛行させない。
・第三者の往来が多い場所や学校、病院等の不特定多数の人が集まる場所の上空やそ
の付近は飛行させない。
・高速道路、交通量が多い一般道、鉄道の上空やその付近では飛行させない。
・高圧線、変電所、電波塔及び無線施設等の施設付近では飛行させない。
・飛行させる際には、2名以上の監視員を配置し、相互に安全確認を行う体制をと
る。
・監視員は、飛行範囲に第三者が立ち入らないよう注意喚起を行う。
・監視員は、飛行経路全体を見渡せる位置において、無人航空機の飛行状況及び周囲
の気象状況の変化等を常に監視し、操縦者が安全に飛行させることができるよう必
要な助言を行う。
・飛行場所付近の人又は物件への影響をあらかじめ現地で確認・評価し、補助員の増
員、事前周知、物件管理者等との調整を行う。
・人又は物件との距離が30m以上確保できる離発着場所及び周辺の第三者の立ち入
りを制限できる範囲で飛行経路を選定する。
・飛行場所に第三者の立ち入り等が生じた場合には速やかに飛行を中止する。
・人又は家屋が密集している地域の上空では夜間飛行は行わない。
・人又は家屋が密集している地域の上空では目視外飛行は行わない。
・夜間の目視外飛行は行わない。
3-2 人又は家屋の密集している地域の上空で飛行させる際の体制
・ケーブルを装着し係留して飛行させるとともに、飛行範囲内に第三者が立ち入らな
いように、監視員を配置する。
・無人航空機の飛行について、監視員が周囲に周知を行う。
3-3 夜間飛行の際の体制
・夜間飛行においては、目視外飛行は実施せず、機体のランプが容易に認識できる範
囲内での飛行に限定する。
・飛行高度と同じ距離の半径の範囲内に第三者が存在しない状況でのみ飛行を実施す
る。
・操縦者は、夜間飛行の訓練を修了した者に限る。
・監視者についても、操縦に関する訓練を修了した者に限る。
・夜間の離発着場所において車のヘッドライトや撮影用照明機材等で機体離発着場所
に十分な照明を確保する。
3-4 目視外飛行の際の体制
・飛行の前には、飛行ルート下に第三者がいないことを確認し、双眼鏡等を有する監
視者のもと、FPV により空撮業務を実施する
・操縦者は、目視外飛行の訓練を修了した者に限る。
・監視者についても、操縦に関する訓練を修了した者に限る。
3-5 非常時の連絡体制
・非常時には、以下のとおり関係機関に連絡する。
○○警察署 XXXXXXXXXXXX
○○消防署 XXXXXXXXXXXX
国土交通省航空局安全部運航安全課 03-5253-8111(内線:50157,50158)
○○空港事務所 官執時間内 03-〇〇〇-〇〇〇〇, 時間外 03-〇〇〇-〇〇〇〇

3-5の非常時の連絡体制については窓口一覧を参考にしよう。

包括申請においては担当官により違いもあるが、ほとんどの場合は飛行するエリア全ての空港事務所を記載することになる。

 

これが一般的なマニュアルになる。

そのうえで、1-1と2-7(10)で点検記録と飛行記録の記載があるので、それぞれ以下のようになる。

特定しない申請2
特定しない申請3
点検記録と飛行記録は↑の2点を参考に作成しよう。

 

①~⑦まで大変なボリュームだったと思うが、ここまでがドローン飛行の申請書だ。しかしこれらを理解できても申請書の体裁を保てないとだめだ。
申請書の体裁については次回説明したいと思う。

アイコン 虫眼鏡ここまで読んで
「やった!これで行政書士に無駄なお金を払わずに済む!」
と思ったかもしれないし、
「これじゃ自分では無理だ。行政書士に依頼しよう」
と思ったかもしれない。
私はいずれでもいいと思っているし、一般の方からすればできれば自分でできるのが一番だと思っている。
行政書士は申請書の体裁を申請しやすいものにするコツを知っている。次回はドローン申請の申請書を見違えるほど完成度を上げる方法を紹介したいと思う。

監修

行政書士として年間300件以上の許認可・民事案件の依頼を受ける。
ドローンの許可・承認の取得は制度発足時から常に業界をリードし、実績と経験で他の事務所を圧倒する。
自身もドローンのユーザー(PHANTOM3 PROFESSIONAL)
行政書士 前場亮事務所
107-0052 東京都港区赤坂9‐1‐7 赤坂レジデンシャル534
tel 03-6679-2278(許認可)

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