ドローンは航空法上”無人航空機”に該当します。
そして、一般的なドローンの規制は”無人航空機”への規制なので、無人航空機でなければ規制はされないということになります。
つまり、ドローンであっても無人航空機に該当しない限りは航空法の適用は受けないということになります。
今回は、仮にドローンであっても航空法の適用を受けない場合を検討してみましょう。
Contents
ドローンの許可が不要な場合
ドローンは無人航空機だが、無人航空機=ドローンではない
航空法上、無人航空機は三つのファクターで該当非該当をしています。
①構造上人が乗ることができないもの
②遠隔操作ができるもの
③自動操縦ができるもの
このうち、①はかならず該当しないといけません。
そのため海外ニュースなどで「有人ドローン開発」などの記事を読むこともありますが、厳密に言えば日本の航空法上「有人ドローン」は存在しません。
②と③は、どちらかが該当すればいいことになります。
紙飛行機はドローンか?
では、簡単な事例をもとに検討してみましょう。
まず、紙飛行機はどうでしょうか?紙飛行機は確かに構造上ひとが乗ることはできません。
しかし、当たり前ですが遠隔操作も自動操縦もできません。
ですから無人航空機には該当しません。
(そもそも動力をもたないので航空機にも該当しません。)
つぎに、竹製のゴム動力の模型飛行機はどうでしょうか?
これも違いますね。②と③が該当しません。
ラジコン飛行機は該当するか?
では、つぎにラジコン飛行機を検討しましょう。
ラジコン飛行機は①も②も③も該当します。そのためドローンの形状をしていなくても無人航空機に該当することになります。
ドローンというと、どうしてもPHANTOMやINSPIREなどの形状を思い浮かべますが、形状がドローンっぽくなくても無人航空機に該当するのです。
200グラム未満は該当しない
ドローンの規制は落下したときの被害発生の防止が大きな目的のひとつなので、200グラム未満のものは無人航空機には該当しないことになっています。
この200グラムは、本体以外にもバッテリーや付属品をすべてつけた状態の重さのことです。
そのため、仮にドローンであったとしても1万円前後のものは200グラムに満たないものも多くありますので、その場合は許可は不要ということになります。
↑の画像は私が一番最初に練習用に購入したHUBSANというドローンですが、これは90グラム程度しかありませんので許可は不要です。
無人航空機に該当しなければ許可は必要ない?
では、これらのことを検討した結果、無人航空機に該当しないドローンであるとなった場合、許可は必要ないのでしょうか?
もちろん違います。
航空法上の無人航空機の許可は必要ないかもしれません。しかし、たとえば有人ドローンであれば「航空機」に該当するのでもっと厳しい検査を受けることになります。
さらに、200グラム未満やゴム動力でも模型航空機に該当するため空港付近の飛行は規制がかかります。
かならず個別に検討しましょう。
*2017年10月18日まで、200グラム未満を一部200グラム以下と記載しておりました。
正しくは「無人航空機に該当しないのは200グラム未満の機体」です。
お詫びして修正いたします。ご指摘をくださった方、ありがとうございました。
軽犯罪法
では、200グラム未満のドローンであれば何でもしていいかと言われれば、そんなことを許すほど桜田門は甘くありません。
軽犯罪法という法律があって、要するに迷惑をかける人全部に該当する法律がありますので、それで罰せられる可能性があるのです。
自転車は規制がないからと言って公園で乱暴な運転をしていいかと言われればそんなことはありません。マナー違反の前に法律違反なのです。
屋内は許可は不要
ドローンの規制は主に航空法ですので、航空法が適用されないケースはそもそも規制を受けないということになります。
そして、屋内は一般生活で航空法が適用されない最もイメージしやすいケースでしょう。
屋内とは、360度上下が密閉されていないとだめなので例えば屋根だけある状態のイベント会場などは屋内扱いになりません。
屋内とは、もちろん体育館や工場などのようなわかりやすいものも屋内ですが、ゴルフ練習場のようにネットなどで覆われた空間も屋内扱いになります。
ただしドローンの場合はネットですとプロペラが絡まって起動を妨げる可能性が高いため練習場としては不向きかもしれません。
まとめ
ドローンと無人航空機の違いは分かってもらえましたでしょうか?
確かにドローンの許可申請は大変にハードルが高いのですが、もし許可申請をしたくないのであれば200グラム未満のドローンを使えばいいということになります。
200グラム未満となると飛行の安定性もひくく、天候によっては全く制御不能になることもありますので商用で用いるのは限界があります。しかし、趣味であれば全く問題ないでしょう。
そのうえで、200グラム未満であっても守るべきマナーや法律はありますので、必ず検討して始めるようにしましょう。
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